ワコム、液晶ペンタブレットの組み込みが可能な教卓を発売

地上デジタルテレビを有効活用して電子黒板機能を提供

株式会社ワコムは、学校ICT環境整備事業で多くの小・中学校が導入した地上デジタルテレビの有効活用を目的として、液晶ペンタブレットの組み込みが可能な普通教室向け教卓を9月15日（水）より販売します。また、体育館や大きな講堂向けの教卓も同時に販売を開始します。



【普通教室向け教卓】



【講堂向け教卓（実際の製品と一部仕様が異なります）】

近年小・中学校では、デジタルカメラで撮影した写真や書画カメラで取り込んだ映像を使用してプレゼンテーション形式の資料としたり、デジタル教科書を使用するなど、教科を問わずデジタルコンテンツを活用した授業の機会が増加しています。

またこれらの学校では、学校ICT環境整備事業により普通教室に地上デジタルテレビやプロジェクタなどの配備が進んでいます。しかしながら地上デジタルテレビにおいてはテレビ番組の閲覧専用となっている場合が多く、使用頻度もあまり高くないのが現状です。また、教室内に新たな機材を設置するスペースや、授業開始前にPCなどの準備をする時間が十分に取れないため、電子黒板機能の活用には至っていない教室が多く見受けられます。

これに対して当社の液晶ペンタブレットは、教育向けアプリケーションソフトをインストールしたPCと接続して、教室などに設置されている大型テレビやプロジェクタなどの大型ディスプレイに画面を出力することで、いわゆる電子黒板機能を手軽に実現することができます。これに対して当社の液晶ペンタブレットは、教育向けアプリケーションソフトをインストールしたPCと接続して、教室などに設置されている大型テレビやプロジェクタなどの大型ディスプレイに画面を出力することで、いわゆる電子黒板機能を手軽に実現することができます。

今回当社が発売する教卓は、天板に当社の液晶ペンタブレットを組み込めるようにするとともに、PCや音響・映像機器などもこの中に設置できますので、普通教室や講堂に設置されている大型ディスプレイに電子黒板の機能を手軽に付加し、運用しやすい環境を提供します。さらに、授業やプレゼンテーションに必要な機材を教卓に設置することができますので、他に機材を置く場所を確保する必要がなく、配線をしたまま保管することができ、利用する際の準備も短時間で行えます。普通教室向け教卓では、小学生低学年から高校生まで幅広い年齢層での利用を想定し、要望に応じて仕様を柔軟にカスタマイズします。
また、本年7月に発表した液晶ペンタブレットのワイヤレス化を実現するソリューションと学校内ネットワークを組み合わせて活用することで、職員室の教務用PCを教室へ持ち出すことなく、液晶ペンタブレットと地上デジタルテレビをワイヤレスで接続して電子黒板機能を実現することもできます。このようにすることで、煩わしい接続作業が不要になるだけでなく、教務用PC のセキュリティーや生徒によるいたずら防止にも効果を発揮します。

液晶ペンタブレットは、ディスプレイ上にペンで手書きの書き込みを直感的に行えますので、説明しながら補足メモや強調のマーキングを簡単に書き入れることができます。また、操作の習熟が容易であるため、教師や講師の負担感を高めることなく、生徒や受講者の理解度を向上させることが期待できます。