【英作文の採点を行っている様子】
学習塾や模試・検定などのテスト問題制作や採点を請け負う株式会社佑人社が、株式会社ワコムの液晶ペンタブレットをデジタル手書き入力機器として80台採用し、同社の採点システムを刷新、このほど運用を開始しましたのでお知らせします。この新しいシステムは、従来デジタル化が難しかった記述式問題を手書きで採点する機能を実現することにより、採点作業の品質とスピードの向上を目指したものです。
同社は2005年から採点作業のデジタル化を検討し、2008年には、それまで紙ベースで行っていた業務をデジタル化して行うシステムを本格的に導入しました。これにより、○×形式の採点作業の効率を格段に上げることができました。しかしながら紙とペンで行っていた採点全てがデジタル上で行えたわけではなく、論述式解答や英作文、証明問題などのように、手書きで採点の書き込みが必要な作業は従来通り紙で行う必要がありました。
今回同社が運用を始めた新しいシステムでは、「紙とペンで実施していた採点を全てデジタル化する」ことを目指して、液晶ペンタブレットを入力装置としたデジタル採点システムへと刷新を行い、これを実現しました。新しいシステムにおける手書き機能の特長は以下の通りです。
●論述式解答や英作文、証明問題などの採点で、どこで加点・減点しているのかを書き込むことができる（「スペルミスでxx点を減点」など）
●間違いの印を付けるだけでなく、その理由を書き入れて、受験者に間違いの内容を気付かせることができる
●解答のアドバイスやコメントを書き入れることができる
現在同社では、顧客の要望に応じて採点作業を紙またはデジタルで実施していますが、最近は紙からデジタルに変更する顧客が増加しています。同社は、全ての作業工程をデジタル化することにより、採点ミスを減らし、採点結果のデータ入力コストを削減できるようになりました。また、採点結果を顧客に納品するまでの期間を短縮するとともに、答案や成績結果をWeb上で閲覧してもらうことも可能になりました。
同社では、本システムを自社で利用した結果、こうした作業効率の向上と品質の向上が有効であると認めて、2011年1月より本システムを外販する予定です。
【佑人社について】
株式会社佑人社は1977年創業で、学習塾、教育機関、検定機関などに向けて、テストの実施に関するコンサルティング、問題制作、印刷・製本、採点、成績処理までの一貫したサービスを提供しています。
専門業者としての長年の経験と実績を生かし、テストのあらゆる業務について迅速で、確実で、そして質の高いサービスの提供を図り、教育業界の新しいアウトソーサーとしてお客様を強力にバックアップしています。
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