株式会社ワコムは、サイン入力専用液晶ペンタブレットのラインアップを拡充すべく、新製品「STU-300」を3月23日(火)より発売します。本製品は、すでに販売中のSTU-500よりも小型であるため、狭いスペースでの設置・活用が可能になるほか、保険代理業などのように営業担当者が顧客を訪問して手書きサイン入力をしてもらうなど、外出時に携帯して機動的に使用する場合にも最適な製品です。当社は特に金融・保険業において高まりつつある申込書などのペーパーレス化の機運に対応して、手書きサインの電子化を実現するラインアップを増やすことで需要を喚起します。当社は本製品を3年間で10万台販売することを目指します。なお、価格は案件ごとに個別に見積ります。
STU-300は1×4インチサイズの反射型液晶ディスプレイを備えた液晶ペンタブレットです。紙の書き心地に近づけたディスプレイ上に署名をすることにより、筆跡・筆圧を含むサイン固有のさまざまな特徴をとらえることができます。STU-500と比較して本体容積は約55%、液晶ディスプレイは約70%小さく設計されていますので、持ち運びやすく、置き場所にも大きなスペースは不要です。
本製品で手書き電子サイン入力を活用することにより、高度なセキュリティを保持したワークフローと電子承認プロセスを構築できます。また、こうしたプロセスでは、紙を使用せずに認証や記録の保管ができますので、ペーパーレス化、事務処理効率の向上、書類の印刷・保管・物流コスト削減、個人情報の保護などの効果を期待できます。
手書き電子サイン入力の活用により、これらの効果が期待できる分野の例には次のようなものがあります。
●クレジットカード決済時のサイン入力
●各種申込書、契約書などへの手書きサイン入力
●社内ワークフローや承認システムでの手書きサイン入力
現在、当社の製品を使用した電子サイン入力は、ヨーロッパを中心に導入が進んでいます。具体的には、金融機関での口座開設やクレジットカード決済のサインを電子化して手続きの流れをシステム化することで、業務効率の向上とペーパーレスを実現しています。導入実績としてはドイツ・ベルリン州立銀行、スペイン貯蓄銀行、フランス電子公正証書、IKEAドイツ店舗、スイスの通信サービス企業などがあります。また、国内でも三井住友海上火災保険、アメリカンファミリー生命保険(アフラック)で利用されており、日本を含むアジア地域の需要拡大が見込まれています。当社は今後も入力機器とともに関連アプリケーション開発用キット(SDK)を提供して、システムインテグレータとともに顧客の用途に合った電子サインシステムの開発を支援します。
【STU-300とSTU-500:仕様の比較】
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STU-300
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STU-500
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発売日
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2010年3月23日
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2009年3月24日
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外形寸法(W×D×H)
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156×127.4×16.9mm
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160×182.5×24.6mm
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重量
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約200グラム
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約400グラム
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システム開発キット
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Ink Tool SP
PenPlus デベロッパー
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Ink Tool SP
PenPlus デベロッパー
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液晶パネル
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表示サイズ
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99mm×25mm
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100.2 mm×76.6mm
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駆動方式
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モノクロ反射型 FSTN 方式
(バックライトなし)
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モノクロ反射型 TFT 方式
(バックライトなし)
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最大表示解像度
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396×100ドット
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640×480ドット
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表面処理
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強化ガラス保護パネル、反射防止処理
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強化ガラス保護パネル、反射防止処理
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タブレット
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転送速度
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200pps
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200pps
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筆圧レベル
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512段階
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512段階
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読取分解能
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2450lpi
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2450lpi
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読取精度
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±0.5mm
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±0.5mm
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転送データ
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X-Y座標、筆圧
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X-Y座標、筆圧
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インターフェース
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USB(バスパワー動作)
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USB(バスパワー動作)
Serial(ACアダプタ)
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