絵本『フェミニズムはみんなのため』を出版

アメリカのUXデザイナー、エリザベス・ローズは、平等なジェンダー社会の実現を目指し、フェミニズムに関する絵本『フェミニズムはみんなのため』を制作・出版しました。

 

 

ワコムには、チームメンバー(社員)の興味や関心を尊重し、個人のプロジェクトを支援するプログラムがあります。そのプログラムを一部活用した、エリ ザベス・ローズのプロジェクトを紹介します。


アメリカでUXデザインを担当するエリザベスは、平等なジェンダー社会を目指したいという思いから、0~4歳の子どもを対象にしたフェミニズム(女性の権利や男女平等を推進する考え方)に関する絵本『フェミニズムはみんなのため』を出版しました。彼女の取り組みは、私たちのライフロングインクの可能性に新たな気づきを与えてくれています。ワコムのUXデザイナーとしての経験を活かし実現した彼女のプロジェクトについてインタビューしました。


絵本『フェミニズムはみんなのため』を出版したきっかけを教えてください


最初のきっかけは夫に出会ったことでした。夫は自らがフェミニストであることを唱える初めての家族でした。夫に出会ったときにはまだ、自分が女性であることに失望させられているという複雑な社会の現実に気が付いていませんでした。期待される女性らしさに添わないことがあれば、変えたり、隠したりしないといけないと思っていました。 夫と出会ったことで、私は初めて平等であることを実感し、本当の自分を受け入れ、尊重し、勇気づけることを知りました。夫の存在は心の大きな支えとなり、私が私であることに自信を持ち、その自信を不公平に立ち向かう力に変えられるよう支援してくれました。


2017年、私たちは親になりました。フェミニストに関連する本を子どもの本棚に揃え、よく読んでいました。その中で、知り合いの親たちの多くが(フェミニストである親たちでさえも)男の子に対してフェミニズムをどのように伝えればよいのか悩んでいることを知りました。さらに、友人や親せきの男性の多くが、男性だってフェミニズムに関わってよいのだということを理解していませんでした。これは大きな問題だと思いました。もし私たちが、自分の子どもたちが大きくなったときに世界が平等であることを望むのであれば、フェミニズムが誰のためにあるのか-もちろんあらゆる人のためにあるのですが-を理解するため、このギャップを埋める架け橋が必要だと考えました。そこで私たちは『フェミニズムはみんなのため』という本を作ることを思いついたのです。



 

 

デザイナーとしてのスキルや経験をどのように活かすことができましたか?

ワコムではユーザーエクスペリエンスデザインを担当し、主にWEB媒体に関わるプロジェクトに携わっています。ユーザーエクスペリエンスデザインの仕事を続けるなかで、複雑なアイデアをシンプルに体系化して伝える経験を重ねてきました。その経験をもとに、親や子どもたちを取り巻く、複雑なフェミニズムの考え方を伝える策として、子ども向けの本を作ることを思いつきました。また、絵本を作ることは自身のイラストレーションのスキルを活かすことができ、まだ言葉がわからない子どもでもわかるシンプルなグラフィックに挑戦できると考えました。

本の制作にあたり、苦労したことはありますか?

本を出版するのは初めてでしたので、児童書の業界情報や出版の手段を見つけることに苦労しました。加えて、初めて母親になったタイミングであったため、忙しい家庭との両立を図りながらこのプロジェクトを進めることも挑戦でした。幸運にも、ハイブリッド出版で知られるMascot Booksとパートナーシップを結ぶことができ、出版を実現することができました。

また、会社が個人の興味を尊重してくれることに感謝しています。今回の制作は、会社が個人のプロジェクトを支援するプログラムを一部活用して実現しました。また、絵本のデザインとイラストレーションの制作にはWacom Intuos Proが欠かせませんでした。製品にもプロジェクトを支えてもらいました。

読者からはどのような反応がありましたか?

非常にポジティブな反応をいただいています。『フェミニズムはみんなのため』というタイトルだけでも多くの方とのつながりができたと感じています。この言葉を必要とする人たちがたくさんいるということは素晴らしいことです。私たちの中には、フェミニズムが男性に対する反発であると思い、フェミニズムを否定する人々へ反感を抱く人もいます。この本はそのような感情にアプローチする機会を提供します。本プロジェクトのソーシャルメディアアカウントにもネガティブな反応がありましたが、驚くべきことに、最終的にはポジティブな発言へと変わっていきました。「フェミニズム」を語るアカウントは警戒されることもありますし、私たちが語る「フェミニズム」という言葉は皆にすんなり理解されるものではありません。しかし、子どもたちの感情や興味、友情、信念を平等に扱いたいという思いは私たち全員に共通しているのではないでしょうか。私たちがさまざまな人々を巻き込んで行った今回のプロジェクトが、今日存在する不平等の現実をよりオープンにするきっかけになればと願います。

今後の活動について教えてください

 

このプロジェクトを通じて、これまで出会ったことのない人や思いつかなかったアイデアに気づくことができました。この気づきを活かして、広く受け入れられるジェンダーへの取り組みをテーマに、新たなプロジェクトに取り組みたいと考えています。将来的にはもっと本を制作したいですが、次のプロジェクトは私のUXデザインの経験をより活かしたものになるかもしれません。これからも私たちの文化があらゆる人に受け入れられ、支援されるように、自分の専門知識を活かしていきたいです。

※本プロジェクトは、エリザベス・ローズ個人のプロジェクトをワコムが一部支援した取り組みです。

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3.KOPPAのはじまり/
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「旅するKOPPA」の物語

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未来の教育を考える
ライフロングインク×AI

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絵本『フェミニズムはみんなのため』を出版

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